こんにちは、大学院卒のろくみん(@rokumin_blog)です。
ネコマル
ろくみん
また大学院に進学する際に学費だけを気にしている人も少なくありません。
しかし実際には学費以外にかかる費用についても事前に考えなければ、「思ったよりもお金がかかってしまった…」という事になりかねません。
なのでこの記事では大学院の学費・学費以外にかかる費用についてまとめて紹介していきます。
この記事の要約は以下の通り。
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大学院二年間でかかる学費の比較
大学院は修士の二年間で卒業する人が大半です。
なので文部科学省が出しているデータなどを基に、それぞれの大学種別に二年間でかかる学費の総額を計算してみました。
※1 国立大学等の授業料その他の費用に関する省令
※2 平成30年度学生納付金調査結果より
※3 平成28年度 私立大学入学者に係る初年度学生納付金平均額の調査結果
この表から注目したいのは、以下の三点です。
- 国立大学院は文系・理系で学費の差がない
- 国立大学なら学部の頃と学費は変わらない
- 私立の大学院は学費が高い
それぞれ見ていきましょう。
国立大学院は文系・理系で学費の差がない
大学だと理系の方が学費がかかるイメージではないですか?
ですがそこは心配ご無用です。
国立大学院の学費は国が定めた基準によって決まっているため、文系・理系で学費の差はありません。
第二条
国立大学及び国立大学に附属して設置される学校(次条第一項に規定するものを除く。)の授業料(幼稚園(特別支援学校の幼稚部を含む。)にあっては、保育料。以下同じ。)の年額(乗船実習科(大学の教育研究組織であって、商船に関する学部の課程を履修した者で海技士の免許を受けようとするものに対し、乗船実習を行うものをいう。以下同じ。)にあっては、授業料の総額。以下同じ。)、入学料(幼稚園にあっては、入園料。以下同じ。)及び入学等に係る検定料は、次の表の第一欄に掲げる学校等の区分に応じ、授業料の年額にあっては同表の第二欄に掲げる額を、入学料にあっては同表第三欄に掲げる額を、検定料にあっては同表第四欄に掲げる額をそれぞれ標準として、国立大学法人が定める。ただし、特別支援学校の幼稚部の入学等に係る検定料は、これを徴収しないものとする。
こうしてみると理系のほうがお得な気がしないでもないですね。
国立大学なら学部の頃と学費は変わらない


国立大学の学部と大学院の二年間でかかる学費をまとめてみました。
学部と大学院の違いは検定料の金額だけです。
その差も13,000円とそこまで大きな差では無いので、学費はほぼ同じと言っていいでしょう。
大学院に推薦で進学する場合でも検定料・入学金は必須です。
ただし同じ国立大学の中でも法科大学院は例外で、授業料が高く設定されています。

私立の大学院は学費が高い
この表からも分かる通り、私立の大学院は学費が高めな傾向にあります。
その要因は以下の二つの違いです。
- 理系学科の高い授業料
- 私立大学に特有の施設設備費
学部時代のそうでしたが、理系の学費は高くなりがちです。
どうしても研究にはお金がかかるので、これは仕方がないですね。
施設設備費は学校の施設や設備を維持していくための費用です。
私立大学は国からの援助が期待できないので、大学の運営は基本的に学生からの学費が頼りになります。

学費以外でかかるお金
ここまでは大学院でかかる学費についてでした。
しかし、二年間大学院に通う事を考えたら学費以外でかかる費用についても事前に知っておくべきでしょう。
私が院生の頃は学費以外にこのような出費がありました。
[その他の出費 title=”注意”]- 生活費
- 教科書代
- 飲み会
- 就活
生活費
一か月にかかる大学生の生活費はだいたいこれくらいです。
これが二年間(24か月)あるので、24倍にすると
これくらいの生活費がかかってしまう計算になります。
ネコマル
教科書代
大学院で新しい講義を受ける際に、教科書を買うように言われるかもしれません。
専門書は安いものでは1000円、高いものでは数万円するものもあります。
生活費などと比べたら微々たる金額ですが、突然必要になった際にはとても痛い出費です。
飲み会
私は大学院の理系でしたが、およそ2か月に一回ほど研究室の飲み会がありました。
一回当たり平均3000円だったので、二年間で36000円ほどかかっている計算です。
もちろん参加は自由なのですが、快適な研究室生活を送るためには必須だと思ってます。
やっぱり人間関係が円滑だと、辛い研究室生活も楽になるんですよね。
就活
大学院に進学すると言っても、修士で卒業する場合には就活を避けては通れません。
ここでの費用も学費とは別に考える必要があります。
出典:就活実態調査2019
このように平均して16万円ほどかかっている調査結果が得られています。
いきなりこんな大金を用意することは出来ないので、就活前から節約などでコツコツ貯める必要があるでしょう。

大学院に進学した際に実際にかかる費用
上記の学費以外にかかる費用の合計は以下のようになります。
※教科書代:1万。就活費用:全国平均の値で計算。
ここに学費を合わせて、大学院二年間で実際にかかる費用を計算してみました。
実家暮らしの場合
一人暮らしの場合
300万以下で済むのは国立大学院(実家暮らし)だけという結果になってしまいました。
実家暮らしの場合でも私立理系では400万を超えており、やはり国立大学の安さが目立ちますね。
まとめ
今回は大学院の学費・学費以外にかかる費用について紹介しました。
生活費などもきちんと考慮すると、結構な金額が必要になることが分かりました。
ただお金はかかりますが、大学院に進学することで生涯賃金が上がったりなどメリットも多くあることも事実です。
二年間の大学院生活は貴重な経験で、個人的には進学してよかったなと思っています。
この記事の内容を参考にして、よりよい選択ができる助けになれば幸いです。
以上、ろくみん@rokumin_blogでした。